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革の中で育ち、うまれた最強タッグ
大阪の大国町にて各種レザーの販売を行う(有)松岡商店。その創業者は、姫路出身で、父親がタンナーという、まさに革に囲まれた人生を歩んできた松岡氏です。同社の強みは、その生い立ちが可能にする「革のマイスター」との製品づくり。マイスターとは、日本における皮革産業の黎明期に、海外から技術を持ち帰ってきた先人たちの愛弟子に当たる存在です。彼らは産地による原皮の違いや加工法を熟知し、気候にまで配慮して製造を行います。そうした日本有数の職人とタッグでつくり出す革。それこそが、同社の真髄であり、多くの顧客を魅了し続ける理由なのです。
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色気があれば、高くとも選ばれる
「革製品には、使う人に色気を出す力がある」と語る松岡氏が大切にしている感覚。それは、革が持つ独特の「艶っぽさ」です。しかしそれは、素材である革のみで醸し出されるものではありません。タンナーを含めた職人たちの技を、消費者が感じられるのは、完成品になった時。つまり、関わるすべての人が、一流の仕事をしてはじめて、その感覚がユーザーに伝わります。そうすれば、たとえ価格が高くても必ず選ばれる商品となる。そう信じ、今日もまた、製品開発やメーカーへの提案を進めていきます。
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職人気質が活きる、日本の手仕事
最新の薬品や技術が集まる欧州。コスト面で有利なアジア。それら群雄割拠の状況において、我が国が生き残っていく活路が、手仕事による技です。技術力が平均化されつつある現代では、どこでも「ある程度」の品質は叶います。そこから抜け出すべく、同社では日本らしい革の開発に注力してきました。数十にも及ぶ革づくりの工程を、丁寧にこなしていく日本の職人でないとうみ出せない革がある。流行を追うだけでよかった時代が過ぎ去った今、求められているのは世界に対抗できる皮革なのです。