【2021 春夏 リネアペッレ トレンドオンラインセミナー】Q&A公開!

6月12日(金)に開催された、東京レザーフェア初のオンラインセミナー。

その後、視聴者アンケートで寄せられたご質問に対して、同セミナーにて講師を務めてくださった、

リネアペッレ トレンドセレクション総責任者である、アントネッラ・ベルタニン氏から回答が届きました。

 

【Q&A】

 

Q1

テリーステッチは、パイル織のことを指されていらっしゃいますか?

 

<Anser>

テリー・ステッチはパイル地を模した刺繍ステッチの名称です。

 

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Q2

講義で取り上げていたダブルフェイスを日本で探すとなかなか見つかりません。

イタリアではごく普通に流通しているのでしょうか?

 

<Anser>

2つのマテリアルを張り合わせて作るダブルフェースは、

素材としてはそれほど一般的ではないものの、ある程度の普及は見られます。

コートやジャケットなどの重衣料などに使用される頻度が高いですが、

ファッション・トレンドの影響が強いものです。二つの表面(フェース)が、

異なる色合い/素材/模様を呈するので、表裏の区別無く、両面を使用できる利点があります。

 

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Q3

昔からあるような革のデメリットは解消・進展されてきていると感じますか?

例えば「革の厚みに対する重量や柔軟性」「スエードの堅牢度」

「パテントの色移行」「コバや床処理のバリエーション」「撥水性防カビ加工」

「リサイクルレザーの開発」など

 

<Anser>

もちろん状況は進歩しています。研究は継続的に続けられており、

新しい鞣し剤の登場や、テクノロジーの進歩による新しいソリューションの出現によって、

加工処理技術は安定的に向上しています。

革は自然の産物であるがゆえに、無理矢理変質させてしまうと本来の意味や

美しさが失われてしまいます。ところが幸運にも、ナノテクノロジーや

知識(LEARN)の力によって、非常に効果的で興味深いソリューションが編み出されています。

 

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Q4

コロナ経験後の流れ、トレンドの方向性として何か直近で感じられていることがあれば聞かせてください。

 

<Anser>

私はこれを、未来を描き出す絶好の機会だと思っています。

今ファッション界に起きている大きな変化は、環境や社会にポジティブな結果をもたらすでしょう。

 

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Q5

コロナの世界的な感染拡大が、ファッションに与える影響について聞かせてください。

 

<Anser>

このコロナ災禍は、すでにムードとして漂っていた「潮流」のスピードを加速させる役割を果たしました。

ファッション業界では今、サイクルやタイミングなどを含めた、

業界の仕組みの見直しを行おうとしています。様々なモノ、

とりわけ「時間」の価値を見直す必要性を感じているのです。

多くのビッグ・ブランドが、(一年に2つのコレクションのみ発表していた)

過去の方式へ回帰しようとしています。そうすることによって製品と品質に

集中することができるからです。それは、近年の性急な生産リズムによって

置き去りにされていたものでした。これは、私には大きな革命のように思えます。

 

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Q6

全体的に、2020SSに出ているハイブランドの婦人靴から見られた傾向と、

あまり変わらないように感じられました。

そう感じてしまうのは最近はトレンドの動きが緩やかになっているせいでしょうか?

 

<Anser>

私たちは「スロー」から再出発し、来シーズンも継続させます。

マーケティングだけではなく、新しいモノを企画したりデザインするためには、より多くの時間が必要です。

「ファクト=事実」に思いを馳せながらモノ作りをしなければならないからです。

あまりにも速すぎる変化は性急な消費を喚起し、その結果として性急な忘却をもたらします。

これはモノの価値を失わせることに等しいことだと考えます。

 

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Q7

サスティナブル商材はヨーロッパでは実際どの程度の割合で普及していますか?(商品になっているか)

 

<Anser>

サステナブルな商材はまだ普及し始めたところですが、

サステナビリティに沿った素材の研究や生産努力はかなり進んでいます。

サステナビリティの需要は、ファッション業界に留まらず、

あらゆる分野に及んでいます。近い将来、成果はもっと顕著なものになると確信しています。

 

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Q8

「Updated vegetable leather」について詳しくしりたいです。

 

<Anser>

2021年春夏シーズン向けに、植物鞣しレザーを使ったクラシックを提案しました。

以下は革新的な3例です。

(1)植物鞣しレザーを使ったマクロな編み込み

(2)2色使いの(植物鞣しの)ダブルフェース

(3)ガーメント用にも応用できる軽量(薄手)な植物鞣しレザー

 

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アンケートへのご協力や、ご質問などをお寄せいただき重ねて感謝いたします。

今後も、皆様に有意義な情報をお届けるために、さまざまな取り組みを実施して参りますので、ご期待ください。