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常に周囲に配慮し実直に歩み続ける
主に天然のライニングレザーを扱う(株)宮田が、昭和34年の創業以来、もっとも大切にしてきたもの。それが「三方よし」の精神です。常に、売り手と買い手、そして世間の三つすべてにとって最適な選択をする。それにより、顧客との強固な信頼関係を築いてきました。また同社では、品質に妥協を許さず、誠実な仕事を心がけるあまりに、取引が成立するまでに、長い時間を要することも珍しくありません。しかし一度、取引が始まると、ほとんどが数十年来の付き合いになっていることからも、顧客にとっていかに代えのきかない存在であるかが分かります。
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天然皮革の裏材で製品の価値を高める
商品の内側に使われる裏革は、デザインに大きな影響を与えることはありません。しかし、使用感という面では、大きな役割を担います。例えば靴なら、足触りの良さや優れた通気性による快適な履き心地を提供。また、天然の革を使えば、履いていく中で経年変化し、自分の足に馴染んでくる点も特徴です。さらに、革の種類を使い分けることで、デザイナーが理想とする製品の形状を、裏革の弾力で支えることもできます。天然皮革の裏材は、ユーザーやメーカーの期待に応える、縁の下の力持ち的な存在なのです。
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ずっと革靴を、愛してもらうために
コスト削減のために、ライニング自体を省いた靴も数多く出回るようになった昨今。その潮流に、二代目代表の小林氏は警鐘を鳴らします。当然ながら、それらの靴は快適性が低く、足のトラブルも起きやすいもの。そして、人生初の革靴がそういったものだと、革靴自体の印象も悪くなってしまいます。そんな状況を招かぬよう、はじめての時こそ、裏革に天然皮革を用いたものを履いてほしい。それが同社の願いです。今後も、厚さわずか一ミリの裏革がもたらす大きな価値を実感してもらうために、実直に取り組んでいきます。