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未来を切り拓く多角的なアイデア
主に電車のつり革や、電線の留め具に使われる皮革の供給から、その歩みをスタートさせた(株)和田商会。明治44年の創業から、100年以上の歴史を、革とともに刻んできました。現在は服飾系のレザーがメイン商材。特にベロアや豚革、馬革を得意としています。また、販売のみならず、自社工場での副資材の製造・加工や、大手商社との協業を含めた多岐にわたる事業展開も同社の強み。それらはすべて、未来を見据えた取り組みであると、専務取締役の和田氏は語ります。
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製造までを担い、小さな声に応える
業界が縮小に向かう中で、あえて自社工場を設立したのは、十数年前のこと。同業の工場の多くが閉鎖し、オーダー数の減少が叫ばれる時代にもかかわらず、国内での製造を希望するメーカーの要望に応える企業として、依頼は増加の一途をたどっています。これは、卸販売を軸にしつつも、仕入れから副資材の製造・加工までをワンストップで手がけることで、顧客における利便性を最大限まで高めていることが評価された証拠。また、自社工場を運営する中で、職人の技術を次の世代へと継承し、未来の担い手を育てることで、業界全体への貢献も果たしていきます。
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地道に、着実に信頼を広げていく
同社が事業を進める中で、何よりも大切にしているのが、クライアントからの信用です。適切なルートから、適正な価格で仕入れて、常に安定した品質の革を供給する。もちろん、全数検査も欠かしません。そうした地道な努力を積み重ねることで、信頼を獲得してきました。また、近年では、海外の製造現場と日本のモノづくりを結ぶ大規模なプロジェクトにも参画。日本の皮革業界が、世界の中で生き残るための道を模索して、海を渡って奔走しています。創業一世紀を超える老舗企業が、今なお、その活躍の幅を広げているのです。