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我が国の皮革業界を牽引し続けた歴史
(株)山陽が、日本を代表する革の産地である姫路の地で創業したのは、明治44年のこと。当時から牛革を専門に扱い、創業時の軍需から、終戦後の靴やカバン、ベルトなどの需要に応える中で、急成長を遂げていきました。現在では、原皮の状態から鞣し、染色、仕上げ、さらに廃水処理までを自社で行える国内唯一の工場を持つ皮革産業のリーディングカンパニーとして、圧倒的な存在感を発揮。国内の最大手シューズメーカーとの取引をメインに、海外の展示会への出展なども行うことで、業界内において多大なる影響力を誇っています。
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機能も、トレンドも、「顧客目線」で
クライアントとなるメーカーのデザイナーや企画担当が同社に求めるのは、常に新しさを感じさせる革。その厳しいオーダーに応え続け、最高の商品を世に送り出していくために、世界中の革の見本市や、タンナーとしての技術が集結する展示会などに足繁く通い、情報収集に努めています。特に近年、力を入れているのは「防水革」や「難燃革」といった、機能性を付与させた商品の開発。そこに世界的なトレンドデザインを組み合わせることで、高い機能を有しながらも、革らしさを損なわない、顧客目線の商品を展開していきます。
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ブランドを。技術を。革の未来のために
現在、同社の取り組みの中で注目を集めているのは、メーカーと共同でレザー商品を作り出す「WHOSE LEATHER」プロジェクト。「山陽」ブランドの認知を図るべく、多岐にわたる挑戦を続けています。また、国内唯一の一貫生産体制の工場を持つことから、同じ姫路地区のタンナーの研修や、他の生産地への技術提供、さらにはファッション系の専門学生の見学なども積極的に行っています。日本の皮革産業の中核を担う存在として、縮小しゆく業界の未来のために、今後もさまざまに取り組んでいきます。