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信頼をつなぐ、「約束を守る」精神
堀内貿易(株)が、ワニ革の販売に特化したのは約半世紀前。まだ天然物が主流だった時代に、先代の代表が現地に赴き、物々交換の中で、革を仕入れたのが始まりです。そうして築き上げたルートは、養殖のみを扱う現在でも続いています。日本から遠く離れた現地スタッフとの信頼関係を強固にするもの。それは、代々受け継がれてきた「絶対に約束を守る」という精神だと取締役の竹原氏は話します。安心して取引を行ってもらうために、支払いも迅速に。そういったビジネスの基本となる部分を大切にすることで、高品質な原皮の安定的な仕入れが実現されています。
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厳しい目で、世界に選ばれる品質を
他の動物と比べても、嗜好性が強いとされるワニ革。それを扱うため、同社では徹底した品質管理を行っています。全数検品はもちろん、原皮の仕分け作業、仕上げの工程で徹底的な埃除去、二次加工の品質の均一性など、細部は必ず自社のスタッフが担当。また、新素材の発表の前には、サンプル品を社員自らが使うことで、使用感や耐久性を確認します。こういった品質に妥協を許さない姿勢が、世界的ハイブランドからも選ばれる高級素材をつくり出しているのです。
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技術の数値化で、伝統の継承を
鞣し、染色、加工、そのすべてを国内の工場で行う中で、竹原氏が感じたもの。それは、日本の職人たちの優れた技術です。とはいえ「経験」や「勘」といった感覚値に頼っていては、その継承は難くなるもの。そこで、同社が取り組むのが「技のデータ化」です。竹原氏自らも研究に注力し、次の世代への技術継承や、高い再現性を実現してきました。また、その研究と探求の中で、藍染の革の商品化にも成功。すでに世界的ブランドにて採用されています。こういった同社の飽くなきチャレンジ精神が、業界の未来に大きな影響を与えていきます。