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職人の手仕事がイメージを形にする
栃木県佐野市に本社と自社工場を構える(株)カネコの特徴は、売上の九割をヒールの企画・製造が占める「ヒール特化型」の企業であるということ。創業以来、世に送り出してきたヒールの種類は5000を超え、自社工場で保有している金型は、なんと二万にものぼります。その圧倒的な数が物語るのは、積み重ねられてきたノウハウと追求された技の数々。すべての工程において、専任の職人たちが、デザイナーのこだわりに対して細部に至るまで再現していきます。ヒール一足一足に宿るモノづくりへの真摯な姿勢。それは、二代目の代表が伝え続けた「真面目に。嘘だけはつかない」という言葉にも表れています。
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ヒールで業界に与える多大なるインパクト
世界のトレンドをいち早くとらえ、オリジナルのモデルを提案・発信していくのも同社の強み。デザイン的な観点だけでなく、新素材の開発などを通して、まだ世の中にないヒールを次々にうみ出していきます。国内におけるシューズ市場が全体的に縮小傾向にある逆境の時代だからこそ、研究と開発に情熱を注ぐ。その姿勢は、シューズ文化の復興を願う強い気概を感じさせるもの。ヒールを突き詰めてきた技からうみ出される、新たなモデルの誕生に期待せざるを得ません。
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支えるのは、履く人の体と安心感
同社のヒールが、多くのメーカーから選ばれている理由のひとつが、徹底した品質管理体制です。体全体を支えるヒールは、一個たりとも、履いている時に折れることは許されません。そのため、出荷される商品に対して、全数検査を行うのが同社の方針。成形時には、機械内部につけられたカメラを用いて、強度を保つパイプに問題がないかを監視し、最終的には、X線を通して異常の有無を確認します。履く人の安心・安全のために、少しの手間も惜しまない。その強い意志のもと、すべての工程が進んでいきます。