Theme01
一歩ずつ足元を固め世界有数の企業へ
安全靴や作業靴、医療機器など、さまざまな製品を手がけるミドリ安全(株)。その製品に用いる革の調達を内製化するべく誕生したのが、ミドリオートレザー(株)です。特に自動車に用いる革においては、そのシェア、なんと世界三位。グローバルプレーヤーとしての地位を不動のものとし、その存在感を発揮しています。また、世界中に点在する自社工場では、塗装や裁断、加飾までのワンストップ体制を確立。自動車のシートやステアリングといったパーツ用レザーを供給し、また国内では家具メーカーなどで重宝される丸革の納品も行っています。
Theme02
工業製品としての革で安心と快適性を担う
同社のクライアントは、最新技術や人間工学をもとに商品をつくり出す、自動車や家具のメーカーがほとんど。そこで生まれたのが「天然素材を科学する」というコンセプトです。職人たちの感覚や経験値に頼らず、皮革が持つ性質をすべてデータ化することで、絶対的な安心・安全をつくり出す。その実現にむけて、自社内に研究部門を設立し、上質で、物性的にも担保された革の開発に努めています。また、製造工程においても、できるかぎり属人化を脱却し、社名にある「オート」メーション化を進めています。
Theme03
「デザイン」という性能も忘れない
ハイスペックな生産機能だけでなく、革に施すデザインの担当部署を、社内に擁しているのも同社の強み。自動車のシートやソファ、ダイニング椅子などの家具に張られるレザーに華を添える加飾など、意匠にかかわる部分も、専門のデザイナー陣が、責任を持って携わります。外見となる表層的なデザインは、革の品質とは別の領域。しかし、車や家具を選ぶ際に「デザイン性が高い」というのも、必要不可欠な要素です。革という素材に特化し、研鑽を重ねる職人たちが、「見た目」という側面からも、消費者の満足度を高めていきます。