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老舗が目指す未開拓のフィールド
富田興業(株)の創業は大正12年。まもなく100周年を迎えます。副資材を含めた総合卸業として事業をスタートさせ、戦後からは女性の洋装化に伴って、靴やバッグ向けのファッションレザーを主力商品として扱うようになりました。今日では、本物志向のスタイルレザーの取り扱いも盛んになり、インテリアや家具、雑貨といったジャンルにおけるレザーの提案にも注力。モノからコトへの価値観の変化に敏感に呼応しながら、革の専門家としてさまざまに取り組んでいます。
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持続可能性とデザインとの共存
「世界的なトレンドの啓蒙者」として業界の期待に応え続ける同社。現在では、サステナビリティとデザインとの共存を目指した革素材の開発に力を注ぎ、社会の期待にも応えています。その一例が「レッザボタニカシリーズ」。お茶やワインの搾りかすを、鞣しや染色に用い、循環経済と抗菌・抗臭効果を両立させています。また、「100年間育ち続ける革」をコンセプトにした日本発信のブランド革「100年レザー」の開発や、SDGs、LWGといった世界規格にも積極的に取り組むなど、ファッションレザーのイノベーターとして、未来に向けた使命を果たしていきます。
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土地の誇りを世界へつなぐ
文明開化以来、革の郷として発展してきた浅草。「この街のファンを増やし、ブランド力を高めたい」と語るのは代表の富田氏です。そんな同氏も発起人に名を連ねるのが、平成25年より開催されている「浅草エーラウンド」。「浅草を回遊する革とモノづくりの祭典」と銘打たれたこのプロジェクトは、二万人を集客するまでに成長しました。浅草にて、長い歴史を育んできた同社。つくり手と使い手の創造力をつなぐプラットフォームとなることで、土地の誇り、そしてつくり手の誇りを一つひとつの革に込めて、世界に向けて発信していきます。